ブログランキングに参加中。
よろしかったらポチッとお願いします!

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

おばさんがサンタクロース

 幼い頃、朝起きると、枕元に長靴に入ったお菓子が置いてあった。
サンタが置いて行ったらしい。

しかし、いつだったか、その日は暴風雨で、「これではサンタは来ないね」と母が言っていた。

ところが、その日、叔母がその嵐の中いつものお菓子を持って訪れた。私は早く寝たため、目が覚めてしまったのだ。


 そのとき、サンタが叔母であった事を知った。玄関先で、母が「こんな雨なのに....」と申し訳なさそうに礼を言っていたのをいまでもはっきり覚えている。

 叔母の家は最寄りの駅からで3つほど、そしてバスを乗り継ぐので、1時間では到底来られない距離だった。

 叔母と言っても、母の親戚の嫁であり、血のつながりは無い。にも拘らず、生まれたときからかわいがってくれていた。

 私は、暇があると叔母の家に遊びに行った。幼稚園へまだ通う年齢ではなかったと記憶しているが、友達をつれて叔母の家に遊びに行ったときは、家周辺では大騒ぎになっていたようだ。叔母の家は、この頃はまだ引っ越して無く、まだいうなれば中学生の通学路圏内だったが、その歳の子が行ける距離ではないと大人たちは思っていたらしく、捜索範囲から外れていたのだ。

 見つかった時、怒られもしたが、逆に感心された。

 叔母たちが引っ越したのは、私が幼稚園に入ってからだと思う。

 その叔母は、私が小学校6年の時に亡くなった。それからというもの、その叔母の家に赴く事は法事程度に留まった。

 そう、私には、そんな叔母がサンタクロースだった。
今思えば、車も持たず、毎年バスと電車を乗り継ぎ、しかも正体を隠し、私たちの感謝を期待しての行為でないことに頭が下がる。

 だから、叔母は本物のサンタだったのだと思う。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

タラの芽団地

Author:タラの芽団地
タオイスト
ベジタリアン
合氣道々場主

猫は左が紫苑、右が八雲。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム