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ロシアの声:金融システムの欠陥はドルに責任がある



金融システムの欠陥はドルに責任がある




 世界の経済構造を変える必要がある。カザフスタン大統領が国際経済フォーラムでこのように発言した。ヌルスルタン・ナザルバエフ大統領によると世界は過度にドルに依存しており、このことが世界経済に多くの問題をもたらしているということだ。

 アメリカ合衆国のドルが支配的であることで無条件に利益を享受している唯一の国といえば当然ながらアメリカということになる。ドル紙幣はアメリカの経済システムを育んでいるのだ。世界中のあらゆる高額な契約取引は結局のところニューヨークを経由して行われていることに注意しなければならないとナザルバエフ氏は警告し、現在の金融システムを「欠陥システム」であるとした。こうした欠陥からシステムを救い出すことは簡単ではないが、可能性はある。カザフスタン首脳は問題解決には全国家が協力して取り組むべきだと述べた。問題は国際連合の枠内で解決されるべきものである。

 分析家らはアジア大陸ではドルの代わりに中国の元がその役割を果たすだろうと考えるが、仮想通貨という可能性も孕んだ新たな通貨の登場もあり得るのではないかと経済学者のセルゲイ・ヒョスタノフ氏は考える。

 「総合的な貨幣の特徴は、紙幣という形態を取らず従って触れてみることはできないが国家間の決済に使用されるといったものだ。ユーロもそうしたものとして始まった。エキュと呼ばれ物質的な具体性を持たず、従って紙幣や硬貨といったものは存在せずに国家間の決済はそれを媒介にして行われた。一つではなく幾つかのそうした共通通貨が世界に導入されることも可能性としてある。いずれにせよ近い将来多くの新たな試みがなされるであろう。」

 新しい世界通貨のテーマはきっかけもなく偶然に緊急の課題として浮上したわけではない。先日ロシアとベラルーシ、そしてカザフスタンがユーラシア経済同盟条約に調印した。世界経済の見取図に近隣諸国が同調の希望を表明する新たな巨大市場が現出した。このような経済同盟において同盟国内の一つの通貨が採用されるのか、あるいは新たな統一通貨が生み出されるのかは時間の問題である。

 アメリカでは既に久しく、至急国家の経済政策を見直すよう求める呼びかけがされている。特にアメリカ合衆国下院議員を務めたロン・ポール氏はホワイトハウスに以下のように注意を促している。ドルの優位性は1970年代に石油に対するドルの価値についての石油輸出機構との合意に基づいただけのものであるが、公正な取引のためには実在する価値を有する通貨を利用することが必要不可欠である。これは経済の原則でありこれを無視することはできない。35年に及ぶアメリカによる世界の紙幣を相手取った実験の終焉をいずれもたらすであろう混沌状態を経て実在する価値を持った通貨が希求されることとなるだろう。ワシントンは石油生産国が自国の石油の対価としてドルやユーロではなく、金、あるいはそれに準ずるものを求めるようになる日の近いことを知っているのだ。

 トレーダーとして活躍するジム・シンクレエル氏も同意を示す。洞察力に富んだ予測で定評のあるこの経済専門家は以下のように説明を加える。ロシアは自国の石油やガスの対価としてドルではなくユーロや元を要求することで容易くオイルダラーを崩すことができる。ヨーロッパ各国にとっても為替市場を利用せずにすむことになるため、これは喜ぶべきこととして受け入れられるはずだ。そうなればアメリカはヨーロッパに対する影響力を最終的に失うことになる。



ロシアの声より


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