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アンクルとの戦い-第2章

 浄化槽の工事は、汚泥を分離する層そのものと、そこから排出された汚水を処理する毛管部分に分けられる。施主は、層のセメントの固まり具合などを見計らい、柔軟にそれらの工事を平行作業していた。

 アンクル達の大きな作業は、70mほど離れた所にボーリングされた井戸から、地上のポンプシステムと井戸輪タンクまで配管することだった。
 配管は、地面を4、50cmほど掘り、その溝へ敷いていく行程だ。奇しくも、その溝は毛管施工地帯のすぐ脇を通ることとなる――。

 汚水処理用の配管は、その長さ10mを水平に設置しなければならない。施主は、層からの継ぎ手部分にあたる会所に基準となる高さを決め、そこから配管のエンドまでの水平を取り始めた。エンド付近には高さを記す物が無かった為、応急処置としてブロックを置くことにした。
「これなら重量もあるし、簡単には倒れない。それにあとでどけられるしな......」
 施主は、透明なホースに水を入れ、水平を取る作業を手伝おうと待っている相方に言った。

 相方はホース片側の口を会所の基準高に合わせた。そして施主は、先程置いたブロックにもう片側のホースの口を近づけた。しばらくすると、ホース内で上下させていた水面は、ある高さを境に動かなくなった。水平が保たれたのだ。施主はその水面の高さに、鉛筆でブロックに印を付けた――。

 会所とブロックの間には、やがて配管施工するであろう時には水糸が張られる。このたるむことのなくピンと張られる黄色い糸は、多くが水平の証だ。それは言い換えれば全ての基準であり、こと配管作業に於いては、その大半を終えたと言っても過言ではない。したがって、このブロック無くして作業は完了しない。

 施主達は、水平にならした地面の上で、それぞれの行程を手順良くこなし、いま最終的に配管の水平作業に取りかかろうとしていた。
「ε-(´・`) フー 順調だな・・・」

 ところがその時、その言葉をあざ笑うかのように、ケタケタと高笑が聞こえる。「ユンボ」だ! さらに、コツン! と乾いた音が重なった!

・・・コツン?.....(; ̄ー ̄)...ン?

 施主が思わず振り返ると、そこにはゴロンと倒されたブロックがあった。「あーーっ!Σ( ̄ロ ̄lll)」 と施主が声にならない声をあげた。
「ま、またアンタかぁ?!\(*`∧´)/」

 しかしその時、アンクルのスタンドはケラケラと笑いながら、何事もなかったかの様にその場から移動して行った――。

挿し絵
挿し絵毛管

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タラの芽団地

Author:タラの芽団地
タオイスト
ベジタリアン
合氣道々場主

猫は左が紫苑、右が八雲。

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